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猛士
「猛士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猛士の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
天よりは降りけん地よりは湧き出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもに雄る武田の勇将
猛士も恐怖の色を顕し諸軍浮足立つてぞ見えたりける」(『甲陽軍記』) 謙信は、一....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
てて、縁側から馬に打乗り、甲の緒をしめるを遅しと戦場に馳せ向ったと云う。 勇将
猛士が非戦論である戦争が、うまく行くわけはない。みんな討死の覚悟を以て、無謀の軍....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
、松陰先生に心酔して了って、書風まで力《つと》めて其人に似せ、窃《ひそか》に何回
猛士とか僭《せん》して喜んでいた迄は罪がないが、困った事には、斯うなると世間に余....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
ないのだろう、だから時としてはなお幾声か吶喊の声を上げて、あの寂寞の中に馳け廻る
猛士を慰め、彼等をして思いのままに前進せしめたい。わたしの喊声は勇猛であり、悲哀....
「三国志」より 著者:吉川英治
ほか、済北の相、鮑信、字は允誠とか、西涼の馬騰とか、北平の公孫※とか、宇内の名将
猛士の名は雲の如くで、袁紹の兵は到着順とあって、第十七鎮に配せられた。 「自分も....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
門を見くだしている風がある。 けれど、一ト頃の新田十六騎の颯爽も、越後新田党の
猛士卒の面目も、それが、禁軍の華麗を装備に持ってからは、まったく、昔日のような目....
「山の人生」より 著者:柳田国男
がありますが、終始この鬼とは併行して、別に一派の山中の鬼があって、往々にして勇将
猛士に退治せられております。斉明天皇の七年八月に、筑前朝倉山の崖の上に踞まって、....