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猛射
「猛射〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猛射の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
熱狂の身ぶりよろしく、筆にするに忍びぬ下劣の形容詞を一分間二十発くらいの割合いで
猛射撃。可成《かな》りの変質者なのです。以後、浮気は固くつつしまなければいけませ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、ひそかに痣蟹の背後にまわり、機関銃を叩き落したのだった。痣蟹は正面から警察隊の
猛射を受けていたので、その撃退に夢中になっていたところをやっつけられたのであった....
「海底大陸」より 著者:海野十三
だであるとしった。かれもピストルをとりなおして怪物群をぱんぱんとうった。 この
猛射には、怪物群もだいぶんまいったらしい。べつに弾丸にあたって血を出すというので....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
れた。薩軍は支えずして、逃れたが、しかし彼我百五十米位で止り、樹木や岩石に拠って
猛射するので、官軍の斃れるものが二百余に及んだ。塁や塹壕に躍り入る際に、木材を鋭....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
次暗夜を辿りつゝ城門に近づかんとするや、俄かにその北側にあるT病院内より支那兵の
猛射を受け、危険極まりなきに到ったが、該建物が病院たるの性質にかんがみ、一時、そ....
「李陵」より 著者:中島敦
車を棄《す》てて、山麓《さんろく》の疎林の中に戦闘の場所を移し入れた。林間からの
猛射はすこぶる効を奏した。たまたま陣頭に姿を現わした単于《ぜんう》とその親衛隊と....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
混爻のオートバイと自動車の一隊が早くも逐い迫り来れるを見るや彼等二十余名はこれに
猛射を浴びせて、二名の騎馬巡査を馬上より射落しつつ、同ホテル内大混乱のうちに、彼....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
隊からの報告が届いた。 “――わが高射砲部隊は、敵機五十八機を撃墜せり。尚引続き
猛射中” だが、ラック大将は、別に嬉しそうな顔もせず、傍の参謀に話しかけた。 ....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
それは扉をしめる拍子に自動式にそこを狙って前の壁の中に仕掛けてある機関銃が一聯の
猛射を行ったものである。これが普通の人間なら、まだ扉のハンドルを外さないうちに、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ころでは、異変が起りかけたら、敵の姿が見えようと見えまいと、間髪をいれず、機銃で
猛射をすることにしてあった。機銃弾の威力は、きっと何かの形で、手ごたえを見せてく....
「流線間諜」より 著者:海野十三
ようだったが、帆村が隠れると同時に内ポケットから拳銃をスルリと抜いて、ポンポンと
猛射を始めた。狭い室内はたちまち硝煙のために煙幕を張ったようになり、覘う帆村の姿....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の掩護物《えんごぶつ》もなく恐るべきありさまで、角面堡《かくめんほう》に向かって
猛射を浴びせた。仕掛け花火を見たことのある者は、花束と言わるる一束の交差した火花....