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猛毒
「猛毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猛毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
いる帝都の上空を襲来した。十三台の殺人団機は翼をそろえて南にとび、機体の後部から
猛毒フォルデリヒト瓦斯を濛々と吐き出した。その十三|條の尾がむくむくと太くなり、....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
る。無水亜砒酸に或る処理を施すと、まず水のようなものに溶けた形になるが、こいつは
猛毒をもっている。普通なら飲もうとしても気がつく筈だが、当人が酒に酔っているかな....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
攣を起し、その痙攣中に一時意識を失うのだ。時としてはそのまま死ぬ事もあるが、ま、
猛毒ではないそうだ。日本内地でも中部以南の山野にいくらも自生しているものだよ。と....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
下にあって、最も聰明にして怖しき毒蛇をくらうとは、近頃珍妙じゃ。殊に蝮蛇の頭肉は
猛毒を含みて、熊掌駝蹄にも優る天下の珍味」 と、はやだらしなく涎を垂れたのを見....
「蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
月×日 研究はいよいよ蜘蛛ときめた。はじめは蛇にするつもりだったが、蜘蛛類にも
猛毒なものがあるからそれを利用することにした。 ×月×日 今日深夜ひそかにテ....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
事が証明されましたよ。というのは、二川子爵は全然私達の薬局に備えつけてないような
猛毒性のアルカロイドを摂取しておられるんですよ」 「解剖の結果、分ったのですか」....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ぐさりとつき刺すのであった。その毒の調合をしたのは、机博士自身であったから、その
猛毒については誰よりも博士が一番よく知っている。だから博士が青くなって両手をあげ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
インの一ミリグラムは、燃焼して瓦斯体となることによって、よく大広間の空気を即死的
猛毒性に変じます。――あなたは、ケリヤムグインを書簡箋に吸収させました。そしてそ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
にお願いいたします。今こそ孤島に小さくなっていますが、昔日の太陽を呼び戻すには、
猛毒瓦斯を発明し、その力によってやるのでないと全く見込みなしとの結論に達し、博士....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
件の……いや、二メートルの蛇か」 「二メートルもありませんでしたが、頤のふくれた
猛毒をもった蛇です。トニメレスルス・エレガンスに似ていますが、それよりもすこし長....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
った土が砥になって、磨いたように燦然とする。葛上亭長、芫青、地胆、三種合わせた、
猛毒、膚に粟すべき斑※燿と招いていた。 「――こっちを襲って来るのではない。そこ....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
スは石炭ガスと水成ガスの混合で、約 %の一酸化炭素を含んでいる。この一酸化炭素は
猛毒性のもので、燃料ガスに中毒するというのは、つまりこの一酸化炭素にやられるので....
「街の探偵」より 著者:海野十三
やられてしまったんだ』 『ほほう、そうかね』 『このホスゲンは、相当濃かったので
猛毒性をもっていた。十分も嗅いでいれば、充分昏倒するぐらいの毒性はあったと認める....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
、常識至らずして、未だ人生を悟らないからではないか。 さて、このふぐという奴、
猛毒魚だというので、人を撃ち、人を恐れ戦かしめているが、それがためにふぐの存在は....
「知らずや肝の美味」より 著者:北大路魯山人
も、法をもって食うようにして食えば毒でもなし、相当美味いもののひとつではあるが、
猛毒を有するとして、これを捨ててしまっている向きが多い。あるいは無闇と長時間ゆで....