猛進[語句情報] »
猛進
「猛進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猛進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
る、猶予すれば益々恐ろしく成って気が怯む許りだから余り何事も考えずに、目を瞑って
猛進するが宜かろうと、余は直ぐに其の戸を明けて中へ這入った。仲々重い戸である、牢....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
精しいことは分らない) 越軍は先鋒柿崎和泉守が大蕪菁の旗を先頭に一隊千五百人が
猛進をはじめ、午前七時半頃水沢の西端に陣取っていた武田左馬之介|典厩信繁の隊(七....
「死生」より 著者:幸徳秋水
或は仁義の為めに、或は自由の為めに、扨は現世の苦痛から遁れんが為めに、死に向って
猛進する者すら有るではない歟。 死は古えから悼ましき者、悲しき者とせられて居る....
「イズムの功過」より 著者:夏目漱石
し》いんとしつつある。自然主義者にして今少し手強《てごわ》く、また今少し根気よく
猛進したなら、自《おのずか》ら覆《くつがえ》るの未来を早めつつある事に気がつくだ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
……” 「よし! 本艇は目下火星へ向って急行中だと伝えろ」 噴行艇アシビキ号は
猛進に
猛進をつづけていた。火星技術員の機械技術は思ったより優秀だと見えて、なかな....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
を見きわめると、猛然矢のように突入した。 敵のひるむところを、よしきたとばかり
猛進して、相手を投げとばし、敵の体をのり越えて走り続けたが、とうとう袋小路の中に....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
吾々は政府の機関説排斥声明のみを以て満足すべきでなく、進んで之が撃滅実行の運動へ
猛進せねばならぬ、というような主旨である。 之を聞くと、かくまで大騒ぎをしなけ....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
ために、あるいは自由のために、さては現在の苦痛からのがれんがために、死に向かって
猛進する者すらあるではないか。 死は、古からいたましいもの、かなしいものとせら....
「郊外」より 著者:国木田独歩
たとき、その八幡に行ってこの画を見て今日のことを思い出せば、なるほどそうだとまた
猛進の精神を喚起さすだろう。そうだとこう考えて老爺にくれてやることにした。老爺大....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
良人としての美沢を考えると、前途は遼遠としていた。 どちらかに、馬車馬のように
猛進する情熱のない限り、金のないインテリ階級にとって、結婚難は現代の宿命の一つだ....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
へ科学へと世界人類の精神的幸福という事も考えずに何かしら新しいことを発明しようと
猛進して得たものは戦敗と賠償金でした。斯かる無謀を敢てしたのはドイツ人の心の底に....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
迷宮から出られないんだ。だからまず、ルパン、お前の才能に聴け、お前の感得に依って
猛進しろ。あらゆる論理的判断に俟つまでもなく、この怪事件は不可思議な栓を中心に渦....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
また是非実現したいとも思っていなかった。かえってこういう空想を直ちに実現しようと
猛進する革命党や無政府党の無謀無考慮無|経綸を馬鹿にし切っていた。露都へ行く前か....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。)
そこでこの男にも御命令を受けさせてお貰申したい。
素早くて、傍を鼓舞して
猛進する男です。
はやとり(進み出づ。)
官軍の勇気には、
分捕熱も加わ....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
くであろうか。人類は生きんが為には、また自己権力の擁護の為には、往々手段を択ばす
猛進せねばならぬ場合がないでもない。これは世界歴史、特に世界現在の風潮が立派にこ....