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猟区
「猟区〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猟区の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
わち、第一|提琴奏者のグレーテ・ダンネベルグは、墺太利チロル県マリエンベルグ村狩
猟区監督ウルリッヒの三女。第二提琴奏者ガリバルダ・セレナは伊太利ブリンデッシ市鋳....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
んとに嬉しかったです。それを進んで午後五時半道仙寺の頂上へ登りました。岡山県の禁
猟区の杭と兵庫県の国有林の杭が打ってあります。実にこの頂上こそ海抜一三四四メート....
「名勝地帯」より 著者:黒島伝治
林だった。農民は、一本の樹も、一本の枝も伐ることが出来なかった。同時に、そこは禁
猟区だった。畠の岸で見つけた雲雀の卵を取って、罰金と仕末書を取られた者がある。農....
「売春婦リゼット」より 著者:岡本かの子
ンマルトルへはリゼツトは踏み込めなかった。ポアッソニエの通りだけが彼女に許された
猟区だった。その中でもキャフェ――Rが彼女の持場だった。この店へは比較的英米客が....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
れないのが大いに嬉しいと見えて、「えらい、このごろの鴨は字が読めるから、みんな禁
猟区域へ入ってしまう」などと手を叩いて笑っていた。しかもまた、何だか頭巾に似た怪....
「がん」より 著者:小川未明
受けるし、安心して、みんなの休むところがなかったのです。そして、ようやく、この禁
猟区の中のこの池を見いだしたというようなわけです。」と、老いたるがんに向かって、....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
風に吹き倒されたのは少ないようであった。 白檜の純林は何処までも続いている。禁
猟区と書いた五尺余りの杭が、忘れた頃に先々と立っている。落葉が積ってふっくりと柔....