猪苗代湖[語句情報] »
猪苗代湖
「猪苗代湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猪苗代湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
三月、渋柿) (はがき)今日越後の新津を立ち、阿賀野川の渓谷を上りて会津を経、
猪苗代湖畔の霜枯れを圧する磐梯山のすさまじき雪の姿を仰ぎつつ郡山へ。 それより....
「突堤」より 著者:宮本百合子
浄土松さでも行って見るか?」 「岩のある山でしょう? 詰らないわ」 私は、 「
猪苗代湖へつれてってよ、ね」 と云った。 「それも涼しくっていいか知んねえなあ…....
「写生紀行」より 著者:寺田寅彦
ンキ塗りの安西洋料理屋があったり、川の岸にはいろんな粗末な工場があったり、そして
猪苗代湖の水力で起こした電圧幾万幾千ボルトの三相交流が川の高い空をまたいでいるの....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
上って欲しいと思った。会津から佐沼への路は、第一日程は大野原を経て日橋川を渡り、
猪苗代湖を右手《めて》に見て、其湖の北方なる猪苗代城に止《とど》まるのが、急いで....
「明治のランプ」より 著者:宮本百合子
いと評した由。 北海道開発に志を遂げなかった政恒は、福島県の役人になってから、
猪苗代湖に疏水事業をおこし、安積郡の一部の荒野を灌漑して水田耕作を可能にする計画....
「村の三代」より 著者:宮本百合子
場保和の建案を発端とし、大久保利通の内地の開発事業の一つの典型として、福島県でも
猪苗代湖から疏水をこしらえて、これまでは鎌戦さのあった草地へ田を作る仕事に着手し....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
よめなかったのをそのとき気がついてひろってみたら、おじいさんが開成山開発の事業、
猪苗代湖水の疎水事業のためにどんなに身を砕いたかということを書いたものらしいの。....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ばならない。 町内の一同は十何艘という舟をつらねて、こぎだした。 阿賀ノ川は
猪苗代湖に水源を発して日本海へそそぐ川である。太平洋側の河川は、越すに越されぬ大....
「日記」より 著者:宮本百合子
ないまま逝った人の心を深くかなしむ。同情する。 八月二十一日(月曜) いよいよ
猪苗代湖へ行くことにする。一重帯や何か買おうと思ったので一足先へ車で行くと、お祖....
「雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
ち明治|廿一年七月十五日には、かの磐梯山が噴火して、為めに、そのすぐ下に横たわる
猪苗代湖に注ぐ、長瀬川の上流を、熔岩を以て閉じた為めに、ここに秋元湖檜原湖と称す....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
日寺関係の物など、なにかと齎された。高山君はスケジュールを見、その恵日寺見学も、
猪苗代湖一巡も、これから夜までに果たさなければ、時間なしと、宣告する。 箸をお....