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「猫の恋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猫の恋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
にした腹ではどうしても休養が必要である。 ほのかに承《うけたま》われば世間には猫の恋とか称する俳諧《はいかい》趣味の現象があって、春さきは町内の同族共の夢安か....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
やかましく聞えた。老人は声のする方をみあげて笑った。 「こいつも今にああなって、猫の恋とかいう名を付けられて、あなた方の発句の種になるんですよ。猫もまあこの位の....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ら、卑怯未練な、吝な、了見が起って、他と不都合しながら亭主の飯を食ってるような、猫の恋になるのがある。しみったれてるじゃありませんか。度胸を据えて、首の座へお直....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
ろいような気持ちになって、ほど近いわが家へと急いだのであった。 淡雪や通ひ路細き猫の恋(昭和五年三月、渋柿) * 桜の静かに散る夕、うちの二人の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ん》(すなわち創口)と書きあり、『白雲点百韻俳諧』に「火燵《こたつ》にもえてして猫の恋心」ちゅう句に「雪の日ほどにほこる古疵《ふるきず》」。彦山権現《ひこさんご....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、それまでの事件にはしないで、 「女のくせに、夜半に塀越しの曲芸なんぞをやると、猫の恋と間違えられて、誰かにドヤしつけられますぜ。うふッ……」 といやな笑い方....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
詠んでごらんなさい。 元日 門松 萬歳 カルタ 松の内 紅梅 春雨 彼岸 春の山猫の恋 時鳥 牡丹 清水 五月雨 富士|詣 七夕 秋風 目白 椎の実 秋の暮 時....