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「猫又〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猫又の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
は油断のならない相好《そうごう》ですぜ。昔《むか》しの草双紙《くさぞうし》にある猫又《ねこまた》に似ていますよ」と勝手な事を言いながら、しきりに細君《さいくん》....
鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
、中々味のある勝負をしている。又五郎は琢磨兵林によると真刀流の達人で、弱年の頃「猫又」を退治したと書いてあるが、「猫又」などという代物が怪しいように、又五郎の腕....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を飼う初めに何年と時を定めて飼うと、期限来れば去ってまた来らず。余り久しく飼えば猫又《ねこまた》に化け「猫じゃ猫じゃとおっしゃりますな、アニャニャニャンノニャン....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
る。ははは」 「いや違う。総じて猫というものは僕は大好きなんです。だから普通では猫又《ねこまた》を見ようが腰を抜かす筈がない。だからそのときは愕《おどろ》きまし....
徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
ものとも思われる。 迷信とは少し事変るがいわゆるゴシップの人を迷わす例がある。猫又のゴシップの力で犬が猫又になる話や、ゴシップから鬼が生れて京洛をかけ廻る話な....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
見る。昼食。午後十二時十分出発。十二時四十五分、右岸に頗る多量の残雪あり。一時、猫又谷釜谷追分。釜谷に入る。二時五分、雪渓に達す。二時三十分、雪渓尽きて三段の瀑....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
際には、上から落ちて来る滝のように急な谷川の水を頭から浴びたりした。稍下った処は猫又谷の出合で、崖から崖へと一ぱいに漲り溢れて急瀬を躍らしている本流の横へ、左か....