猫足[語句情報] » 猫足

「猫足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猫足の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ぎ》をして、何か二こと、三こと、云ったと思ったら、急にこっちへ向いて、例のごとく猫足《ねこあし》にあるいて来て、や君も湯ですか、僕は乗り後れやしないかと思って心....
名君忠之」より 著者:夢野久作
けた。ギヤマンの茶器を銀盆ごと投げ出した。九谷の燗瓶を振り上げた。皿、鉢、盃洗、猫足膳などを手当り次第に打ち付けた。 与一は右に左に翻して血刀を突き付けた。 ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
てきた杉大門の主人をつかまえて、初松魚《はつがつお》の銀作りを肴に冷酒やりながら猫足の膳を挟んで圓生はいいだした。 「冗談いうねえ師匠。なぜ三つ目にしねえてえな....
妾宅」より 著者:永井荷風
さないので、長火鉢の向うへ持出されるのは、古びて剥《は》げてはいれど、やや大形の猫足《ねこあし》の塗膳であった。先生は最初感情の動くがままに小説を書いて出版する....