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猫頭巾
「猫頭巾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猫頭巾の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
半蔵らが橋の畔まで急いで行って見た時は、本所方面からの鳶の者の群れが刺子の半天に
猫頭巾で、手に手に鳶口を携えながら甲高い叫び声を揚げて繰り出して来ていた。組の纏....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろ》の宗十郎頭巾でもない。
直角的な山岡頭巾でなく、曲線的の船底頭巾でもない。
猫頭巾――抛《なげ》頭巾のいずれでもなく、まして女性の専用とした突※《とっぱい》....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
けて駆け出した(これは弁当箱で消防夫の食糧が這入っている)。それから、差し子で、
猫頭巾を冠り、火掛かりする。 火消しの働きは至極|迂遠なものには相違ないが、し....