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献物
「献物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
献物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「断想」より 著者:宮本百合子
人類の意向は、酔狂ではないのだ。 皆が友と成らなければ成らない。皆が互に、互の
献物を大切に仕合ってと運ぶべき処が在るのでは無いだろうか、私共の生活を透して、相....
「書斎を中心にした家」より 著者:宮本百合子
と云うものが、ちっとも、贅沢な、フリーボラスな気分を醸さず、素朴な、自分等各々の
献物によって形造られ、豊かにされた巣、心の棲家と云う落付きを持つ便利と云う点を云....
「三国志」より 著者:吉川英治
天子の使いとして、彼を迎えるに、あまりに真面目すぎて、他の将軍連のように、左豊に
献物を贈らなかった。……するとあつかましい左豊は、我に賄賂をあたえよと、自分の口....
「三国志」より 著者:吉川英治
はもう、多くの将星を左右に侍らせ、三軍の幕中に泰然とかまえていて、そういう富豪の
献物が取次がれて来ても、 「あ、さようか。持って来たものなら取っておいてやれ」 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
一同打ち揃って、お歓びに参ったわけでござりまする」 と、たずさえてきた猪や鶏を
献物に捧げ、箪食壺漿して、にぎやかに帰った。 曹操は、軍令を出して、 一、農家....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちのためにも彼は用意させておいた。また、つたえ聞いた近郡の地頭や、郷士、法師らの
献物もおびただしく、酒、麹、干魚、乾し果物、さまざまな山幸が、行宮の一部の板屋廂....