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猶子
「猶子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猶子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の如く眼をつぶって行き過ぎてしまった。 これは実に違礼であった。秀秋は高台院の
猶子《ゆうし》で、太閤の一族、福島正則ほどの大名でもこれと同席さえすることのでき....
「源氏物語」より 著者:紫式部
した。中納言の姫君は弘徽殿《こきでん》の女御《にょご》と呼ばれていた。太政大臣の
猶子《ゆうし》になっていて、その一族がすばらしい背景を作っているはなやかな後宮人....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
山独案内ニ「蛇柳の事」「此柳|偃低《えんてい》して蛇の臥せるに似たり依之名くる与
猶子細ありと云ふ尋ぬべし云々」トアル者是ナリ廿八年八月十三日此処ヲ過ギリ此柳ヲ採....
「あじゃり」より 著者:室生犀星
うに致し息子らもそれを守っておるのでございます。 峯の阿闍利さまは去る由緒ある
猶子であられたそうですが、あまり村里へはお下りではなく、谷あいの松をわたる風の音....