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猿公
「猿公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿公の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なんてえのも、ちょっと味変わりでおつですぜ」 「…………」 「聞きゃ、娘手踊りと
猿公《えてこう》のおしばいが、たいそうもねえ評判だってことだから、まずべっぴんに....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ引き摺って行くと、みんなもびっくりして町内総出で見物に来ましたよ。なぜわたしが
猿公《えてこう》と見当をつけたかと云うんですか。それは半鐘をあらために登った時に....
「高台寺」より 著者:宮本百合子
がちょこなんと止り木にのっている。前に立って飽かれた妻が重そうな丸髷を傾け、 「
猿公《えてこう》、旦《だん》はんどこへ行かはったか知らんか」 と訊いている。――....
「人造物語」より 著者:海野十三
あら不思議、その数だけの小猿になったという話がある。これは人造人間でなくて、猿造
猿公であるが、これも同じ思想である。 * * こう云う類の人造人....
「案内人風景」より 著者:黒部溯郎
後の「ウーン」といったという断末魔に猿を連想する猟師たちは決して「猿」と呼ばず「
猿公」と呼ぶ迷信があるからかも知れない。 福松の姉は、黒部の平の弥曾太郎の女房....