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「猿子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猿子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
た大分新らしいのは猴《さる》が人の子を養うというやつだ。というと、板垣退助伯の娘猿子の名などより仕組んだ咄など邪推されんが、予の手製でなく、昨年八月九日ロンドン....
十二支考」より 著者:南方熊楠
にその膝を抱くなり、亀鶴眠るにその膝を踵《つ》くなり〉、今も俗に膝を抱いて眠るを猿子眠りというなりと。日本のを見ぬが熱地の諸猴を親しく見しに、猴ほど夜眼の弱いも....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
一 一席申し上げます、是は寛政十一年に、深川元町猿子橋際で、巡礼が仇を討ちましたお話で、年十八になります繊弱い巡礼の娘が、立派な....
南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
それを見て驚いた。 「おや、その櫛は、そりゃ何処で拾ったのです」 「二三日前に、猿子橋の下で鰻掻にかかったが、てめえ、何か見覚でもあるのか」 「ある段か、これは....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
込み合うから八右衞門は田舎者の事ですから恐れまして、高橋を渡って深川元町へ出て、猿子橋の傍に濱田という料理屋があります。其の夜は雪がチラ/\降出し真闇ですから、....
深川の散歩」より 著者:永井荷風
るあたりから、また道の行くがままに歩いて行くと、六間堀《ろっけんぼり》にかかった猿子橋《さるこばし》という木造の汚い橋に出る。この橋の上に杖を停《とど》めて見る....