猿尾[語句情報] » 猿尾

「猿尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

猿尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
屋根裏は柴焼く煙りに塗られてあやしげに黒く光り、火口の如き煤は高山の樹にかゝれる猿尾枷のようにさがりたる下に、あのしなやかなる黒髪|引詰に結うて、腸見えたるぼろ....
帰途」より 著者:水野葉舟
ばないのだそうだ。」と言いながら、その男は外套のポッケットから手帳を出して、 「猿尾……と、がせと言う字は。」と私を振り返った。 「いいえ、そう書くのじゃないん....