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猿松
「猿松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿松の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
木鼠胴六をはじめ、関寺の番内、坂本の小虎、音羽の石千代、膳所の十六団八、繩辷りの
猿松、窓|潜りの軽太夫、格子|毀の鉄伝、猫真似の闇右衛門、穏|松明の千吉、白刃取....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
名儀にとどまって、実際の指揮はすでに福島興禅寺を仮の本営とする尾州|御側用人吉田
猿松の手に移った。多年山村氏の配下にあった家中衆も、すべてお暇を告げることになり....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
紀』に見えた柿本朝臣|佐留《さる》、歌集の猿丸太夫、降《くだ》って上杉謙信の幼名
猿松、前田|利常《としつね》の幼名お猿などあるは上世これを族霊《トーテム》とする....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て啼《な》く、目《なづ》けて報時猿と為《な》すと、時計の役を欠かさず勤めた重宝な
猿松だ。『洞冥記』に影娥池の北に鳴琴の院あり、伺夜鶏あり、鼓節に随って鳴く、夜よ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
五右衛門をやった。私はこうして、昔の『金さん』と相対した。五右衛門の友市と久吉の
猿松の出あいどころではない、即ち五十年目の奇遇であったが、もとより先方は何も知ら....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
して、その紅雀の天窓の毛を※ったり、かなりやを引掻いたりすることがあるので、あの
猿松が居ては、うっかり可愛らしい小鳥を手放にして戸外へ出してはおけない、誰か見張....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
、なぜかてんでその道での人気が目に見えてなくなってきていた。 初代圓生が山遊亭
猿松と洒落た亭号を名乗った昔はいざしらず、この仲間の習いとして猿の字を忌み、「三....