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猿楽師
「猿楽師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿楽師の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
家康の挙用した人物中で、大久保長安は僧天海以上の怪物であったろう。彼はもと甲州の
猿楽師で大蔵太夫と云ったそうだが、能は相当な名手らしく、はじめ家康は能楽師として....
「雪の宿り」より 著者:神西清
ましたのも不思議でございます。それにしましても世の乱れにとって、歌よみ、連歌師、
猿楽師など申すものに何の罪科がございましょう。思えばひょんな風狂人もあったもので....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
応永記)のような講釈軍記の台本が書かれている。大和の春日神社に奉仕していた大和|
猿楽師の中、観世座の観阿弥・世阿弥父子が義満の寵によって、京都に進出し、田楽の座....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
瘡家とよばれる田舎医者、あやしげな祈祷師、遊芸人の放下や、暮露(虚無僧)、曲舞、
猿楽師といったようなものもある。 散所ノ太夫の出屋敷では、これらの散所民に、保....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
将軍の前でその技を演じ、後には武家お抱えとなって、猿楽は武家の式楽とまで呼ばれ、
猿楽師の身分は高取として、士分の扱いにまでなったのであった。その他比較的後までも....