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猿沢池
「猿沢池〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿沢池の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竜」より 著者:芥川竜之介
隆国《うじだいなごんたかくに》「なるほどこれは面妖《めんよう》な話じゃ。昔はあの
猿沢池《さるさわのいけ》にも、竜が棲《す》んで居ったと見えるな。何、昔もいたかど....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
奈良は奠都千百年祭で、町は球燈、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであった。往年泊った
猿沢池の三景楼に往ったら、主が変って、名も新猫館と妙なものに化けて居る。うんざり....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て人間に生まれたと載す。いと古くより猴に縁あった地と見える。 『和州旧跡幽考』に
猿沢池は天竺《てんじく》※猴池を模せしと、池の西北の方の松井の坊に弘法《こうぼう....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
私は昔から、奈良の風景を愛する。ただ惜しいことには水の不足を感じる。荒池、鷺池、
猿沢池はコップにおける大切な一杯の水であると思う。 人は妖気を得て涼を感じるも....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
め湯は旧日本の珈琲でありココアでもあったが、今は奈良公園の夏の夜の散歩において、
猿沢池の附近ではまだ飲む事が出来る位のもので、大体都会ではコールコーヒーとアイス....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
つがあるが、路の便から阿保越を取ったので、例の仇討の古跡は見ずに終った。奈良では
猿沢池の傍に止宿して、翌日、春日の社や大仏その他を見物した。猿沢の池畔の、采女の....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
りつけようとする傾向の画風と手法が発達しつつあり」と云い、立秋奈良風景を描いては
猿沢池から春日へ爪先あがりのかんかん照りの坂道を「丁度張物板を西日に向って立てか....