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猿眼
「猿眼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿眼の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
を洗い立てたるように色揚げしたる編片《アンペラ》の古帽子の下より、奴《やっこ》は
猿眼《さるまなこ》を晃《きらめ》かして、 「ものは可試《ためし》だ。まあお召しな....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
下りざまに大な破靴ぐるみ自転車をずるずると曳いて寄ったは、横びしゃげて色の青い、
猿眼の中小僧。 「やい!」と唐突に怒鳴付けた。 と、ひょろりとする老人の鼻の先....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
れは、花が咲いて死ぬのだから、風流どころか薄気味が悪い。 江戸じゅうの手先が、
猿眼をして探索にかかったが、毎日のようにお役向きが急死するばかりで、何が何やら、....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
思いましたね、火事だ、火事だと、天井の辺で喚いたと思うと、」 愛吉は穏かならぬ
猿眼で、きょろきょろと四辺を見たが、たちまち衝と立上った。 「先生、雨です。」と....