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猿蓑
「猿蓑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿蓑の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
移の間に、われわれはそれらのシーンの底に流れるある力強い運動を感じる。たとえば「
猿蓑《さるみの》」の一巻をとって読んでみても 鳶《とび》の羽も刷《かいつくろ》....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
括的な、不透明に命題的な世迷い言を追跡する代わりに、読者はむしろ直接に、たとえば
猿蓑《さるみの》の中の任意の一歌仙を取り上げ、その中に流動するわが国特有の自然環....
「映画雑感(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
。しかし、アメリカ人のナンセンスとは全く別の種類に属するナンセンス芸術である。「
猿蓑」や「炭俵」がナンセンスであり、セザンヌやルノアルの絵がナンセンスであり、ド....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
石臼までは含んでいない。普通に「地がら」と呼ぶ地面へはめこんだ石の搗臼、是も『続
猿蓑』には、 一石踏みしから臼の米 沾圃 などという句があるから....
「かぶらずし」より 著者:中谷宇吉郎
。 こういうすしが、いつごろからあったものかわからないが、芭蕉《ばしょう》の『
猿蓑《さるみの》』に、どうもこれではないかと思われるものが顔を出している。 有....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
眺め入ること」の方にはあるいは長じていなかったかもしれません。その点においては「
猿蓑」の選者として去来の兄弟分に当たる凡兆か、もしくはずっと下って天明時代の作家....
「カン」より 著者:長谷川伸
御春たどの諸氏で尻馬にのせてもらった私は、俳諧の本など一冊も読んだことがなく、『
猿蓑集』というものがあることすら知らなかった。それでも俳句会でちょいちょい入選し....