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猿飛佐助
「猿飛佐助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
猿飛佐助の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
程もあれば言ってみろ!」 「まア、そう怒るな。じゃ、出来るのか」 「憚りながら、
猿飛佐助、十八歳の大晦日より二十四歳の秋まで、鳥居峠に籠っていた凡そ六年の間、万....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
平ぺったい汚れた支那靴が、しきりに宙を苦しげに踏んばっていた。 伝単は、恐らく
猿飛佐助でもが持ちこんだものだろう。誰の仕業だか、あきていやになるまで探しても分....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
読んでいるンだ?」
ずんぐりした、小さい学生が私に杯をさしながら尋ねた。私は「
猿飛佐助よ」と大きい声で云った。みんなわアっと笑った。
猿飛佐助がどうしておかしい....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
ている人たちは、もう君くらいの年齢の頃には万巻の書を読んでいるんだ、その書だって
猿飛佐助だの鼠小僧だの、または探偵小説、恋愛小説、そんなもんじゃない、その時代に....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
たときに、室内に取付けてある伝声管が突然ヒューッと鳴り出しました。丁度その側に「
猿飛佐助」を夢中で読んでいた三等兵曹が、あわてて立ち上ると、パイプを耳にあてて聞....
「正午の殺人」より 著者:坂口安吾
うじゃないか。唐手の達人神田兵太郎の襲撃をうけて、そんな器用な応対ができるのは女
猿飛佐助ぐらいのものだ」 ともかく彼はすでに百回も神田邸へ日参している。そのう....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
立川文庫の夢の村 私たちの少年時代には誰しも一度は立川文庫というものに読みふけったものである。立川文庫の主人公は
猿飛佐助、百地三太夫、霧隠才蔵、後藤又兵衛、塙団右衛門、荒川熊蔵などという忍術使....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
びたいと祈った。孫悟空はキント雲にのり、役の小角は雲にのり、自雷也はガマにのり、
猿飛佐助は何にも乗らずドロンドロンと空を走った。然し、我々の飛行機は、その夢を実....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
も、石川五右衛門が愛されるのは、彼の大義名分によることではなくて、忍術のせいだ。
猿飛佐助も霧隠才蔵も人を殺す必要がないのである。彼らは人をねむらせて頭の毛を剃る....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
も切支丹の十字の方が忍術の九字の印の原型だろうと私は思う。そして要するに、今日の
猿飛佐助の原型、あの胸に九字の印を切る様式の原型は、それを史実に探るとすれば、実....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
倒れるぐらいのことは四百年前に伝来した鉄砲がすでに現実に行うことができたものだ。
猿飛佐助や悟空は空を走るが、ジェット機には及ばないだろう。なぜなら佐助や悟空の走....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
とめて、音も姿もかくしていたのである。 「航海長、僕らの水遁《すいとん》の術は、
猿飛佐助《さるとびさすけ》や霧隠才蔵《きりがくれさいぞう》以上だね。しかし、もう....