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獄則
「獄則〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獄則の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中記」より 著者:大杉栄
、決して余計にくれたことはない。時には、いいから何とかしてやれなどという看守に、
獄則を楯にして食ってかかることすらあったが、この
獄則を守る点では、先きにも言った....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
懲罰を食っても この懲罰で思い出すが、囚人の中には、どんな懲罰を、幾度食っても
獄則を守らないで、とうとう一種の治外法権になっている男がある。どこの監獄でも、い....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
犯罪は八年の懲役に処せられ、執行猶予の沙汰もなかったが、宣告の際に物優しい判事は
獄則を恪守して刑期の半を過したなら仮出獄の恩典に浴することも出来るということを告....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ず慄然《りつぜん》たりしが、さりながら、素《も》と鋭敏の性なりければ、能《よ》く
獄則を遵守《じゅんしゅ》して勤勉|怠《おこた》らざりし功により、数等を減刑せられ....