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獅子舞
「獅子舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獅子舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
。表には師走《しわす》の町らしい人の足音が忙がしそうにきこえた。冬至《とうじ》の
獅子舞の囃子の音も遠く響いた。ふと眼をあげて硝子窓の外をうかがうと、細い露地を隔....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
爺やは、恐縮して水戸の腕から重いドレゴの身体を受取った。そのときドレゴは突然頭を
獅子舞のようにふりたて、 「いや、何といっても僕はこの目で見て勘定して来たんだ。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、お吉は見えねえようだが、どうした」 「今時分は閑なもんだから、子供のように表へ
獅子舞を見に行ったんですよ。ちょうど誰もいねえから一応あらためて置きましょう。又....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
だ衰えた。今日でも来るには来るが、いわゆる一文獅子というものばかりで、ほんとうの
獅子舞はほとんど跡を断った。明治二十年頃までは随分立派な
獅子舞いが来た。まず一行....
「わが町」より 著者:織田作之助
りによってそんな日にぶらぶらしていることが、君枝はなにか済まぬ気がして、枕太鼓や
獅子舞いの音がきこえても、お渡御を見る気もせず、夜他吉が帰ってから食べられるよう....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
いので、笈摺めかいて、灯した角行燈を荷ったのは天狗である。が、これは、勇しき男の
獅子舞、媚かしき女の祇園囃子などに斉しく、特に夜に入って練歩行く、祭の催物の一つ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
われて、なくなるような、厚い布地をかぶせて太鼓をうってるような鈍い音。 普通の
獅子舞いは、獅子と太鼓は別人がやる。獅子は面を頭上にかざして口をパクパクやるため....
「道なき道」より 著者:織田作之助
日も――丁度その日は生国魂神社の夏祭で、表通りをお渡御が通るらしく、枕太鼓の音や
獅子舞の囃子の音が聴え、他所の子は皆一張羅の晴着を着せてもらい、お渡御を見に行っ....
「旅への誘い」より 著者:織田作之助
い眼で見上げていた喜美子が急に、蚊細いしわがれた声で、 「道ちゃん、生国魂さんの
獅子舞の囃子がきこえてるわ。」 と、言った。道子はふっと窓の外に耳を傾けた。し....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
せて、鳥打帽子を被った万歳が幾人も来ます。鉦や太皷を鳴らすばかりで何にも芸のない
獅子舞も来ます。松の内|早仕舞の銭湯におひねりを置いてゆく人も少いので、番台の三....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
うろしている今の小児は、春が来ても何だか寂しそうに見えてならない。 六
獅子舞 獅子というものも甚だ衰えた。今日でも来るには来るが、いわゆる一文獅子と....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
の音に和して勇壮なる舞踊を演ずるという点において一致している。したがって普通には
獅子舞或いは越後獅子などの類で、獅子奮迅踴躍の状を表象したものとして解せられてい....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
を二人であやつり、一人はその頭を持ち、一人はその尻尾を持つといえば、これは普通の
獅子舞らしい。 サイドウという道祖神の祭は、毎年正月十五日に、深い積雪の上で行....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
しうねらし、一人がその尻にもぐって担ぎあげて、飛んだり跳ねたり、それが日本医専の
獅子舞であった。このバケツの獅子を先頭にして、箒を負うもの、炭取函を首から掛ける....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
・猿牽・山守・渡守を云い、次に六道の者というは、弓造・土器作・石切・筆結・墨師・
獅子舞だとあって、みないわゆる長吏弾左衛門支配下の者どもであった。けだしこれらの....