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獣畜
「獣畜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
獣畜の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
先祖代々に当る人間たちは、お互い同志の生存競争や、原人以来遺伝して来た残忍卑怯な
獣畜心理、そのほか色々勝手な私利私慾を遂げたいために、直接、間接に他人を苦しめる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
やドーをいかほど急いで仕込んだって、競走の見込み絶無ならずやとはすこぶる名言で、
獣畜の上のみでなく、人間教育の上にも、大いに参考になるようだ。 アストレイの書....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
殺すを殺人罪と攷《かんが》えたのみならず、中世まで全く動物を人と同位と見たので、
獣畜を法廷で宣言した例多い(『ルヴェー・シアンチフィク』三輯三号、ラカッサニュの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
夜叉名を賓伽羅《びんがら》と呼ぶ者曠野に住んで血肉を食い、その住む処樹木すら枯れ
獣畜も逃れ去るほど故、人はとても活き得ず。漁師の子竜王己れの故に呪せられ苦しむを....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
食うてよく、後者は家畜とて食うはわるしと云われたのは無意味であって、古く我国では
獣畜の差なく食した。神々もまた同じで、毛の柔物でも毛の荒物でも聞食《きこしめ》し....