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玄人筋
「玄人筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玄人筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
少しばかり調べてみた結果をこの昭和三年の初春のにぎわいまでに書いてみる。もちろん
玄人筋の考証家には一笑の値もないものであろう。 (三味線) 三弦、三線、三皮前、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きの百蔵といえども疑う余地はないところであります。 高利の金を借りた場合には、
玄人筋《くろうとすじ》は当人の手にその金が入るより先に、その噂を受取るに違いない....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。これと斎藤の次男歓之助とを取組ましたら、絶好の見物《みもの》だろうとの評判は、
玄人筋《くろうとすじ》を賑わしていたが、それさえ事実には現われなかった。もし、ま....
「九段」より 著者:坂口安吾
こが他といくらか違うのは、旧財閥の邸宅を買いとって旅館をひらいたのが、旅館業者や
玄人筋ではなくてズブの素人。それも売った方と同じような身分のまア斜陽族――しかし....
「女心拾遺」より 著者:矢田津世子
を浄めるための、それが罪滅しのようであった。唐沢氏の関心をもつ婦人というのは主に
玄人筋で、それも、ひところは柳橋の小若というのへ入れあげて、おさらい時には踊り衣....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
老いたるもの、若きもの、更に稚きもの、商人、学生、教員、画家、牧畜家、官吏、
玄人筋らしい老婆と娘、各種の中流階級の人々が、仰向き、横向き、斜め向き、手を曲げ....
「琥珀揚げ」より 著者:北大路魯山人
臭があるが、古いものになると、そうしたことはないから、古いものを選ぶ必要がある。
玄人筋は、この古い枯れた胡麻油をたくさん買っておき、枯れたのから順々に用いている....