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「玄孫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玄孫の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
正瑞、字は公圭、通称を古作といった。駿河国島田駅の素封家で、詩|及書を善くした。玄孫|喜代平さんは島田駅の北半里ばかりの伝心寺に住んでいる。五郎作の能文はこの手....
十二支考」より 著者:南方熊楠
上の功大いに、また碩儒ライブニツと協力してベルリン学士会院を創立した偉人で、その玄孫ヨハン・アンションも史家兼政治家として人物だった。その『閹人顕正論』の四二頁....
東上記」より 著者:寺田寅彦
のみなるも改まる御代に余命つなぎ得し白髪の媼が囲炉裏のそばに水洟すゝりながら孫|玄孫への語り草なるべし。 このあたりの景色|北斎が道中画譜をそのままなり。興津....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
岳の弟子で、南岳は応挙の高足源※に学んだのだから、椿岳は応挙の正統の流れを汲んだ玄孫弟子であった。 馬喰町時代の椿岳の画は克明に師法を守って少しも疎そかにしな....
三国志」より 著者:吉川英治
たずねれば、漢の中山靖王劉勝の正しい血すじなのですよ。おまえはまぎれもなく景帝の玄孫なのです。この支那をひとたびは統一した帝王の血がおまえの体にながれているので....
三国志」より 著者:吉川英治
感傷のこころをうごかしました。――という仔細は、臣が祖先は中山靖王の後胤、景帝の玄孫にあたり、劉雄が孫、劉弘の子こそ、不肖玄徳でありまする。中興の祖|劉貞は、ひ....
三国志」より 著者:吉川英治
のう。媼が聞いている世評とは、たいそう違いすぎまする。劉玄徳さまこそ、漢の景帝が玄孫におわし、尭舜の風を学び、禹湯の徳を抱くお方。身を屈して貴をまねき、己を粗に....
三国志」より 著者:吉川英治
子ではありませんか。私の仕えている劉予州の君は、正しく、中山靖王の後、漢の景帝の玄孫にあたらせられるお方です。もしあなたが志をひるがえして、わが劉皇叔に仕官され....