玉の台[語句情報] » 玉の台

「玉の台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉の台の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
、白い小菊が、ちらちらと日に輝く。白金の草は深けれども、君が住居と思えばよしや、玉の台は富士である。 六 「相違ない、これじゃ。」 あの怪しげな....
源氏物語」より 著者:紫式部
などはほかにめったにないでしょう。大将さんが修繕をしてくだすったら、またもう一度玉の台《うてな》にもなるでしょうと期待されますがね。近ごろはどうしたことでしょう....
源氏物語」より 著者:紫式部
なことを言うものでない」 などと大将はなだめて、 「私の通って行く所はいわゆる玉の台なのだからね。そんな場所へ不風流な私が出入りすることは、よけいに人目を引く....
源氏物語」より 著者:紫式部
二条の院と言って作りみがかれ、六条院の春の御殿と言って地上の極楽のように言われた玉の台もただ一人の女性の子孫のためになされたものであったかと見えて、明石夫人は幾....
源氏物語」より 著者:紫式部
。だれも世を渡る仕事の楽でなさが水の上にさえ見えて哀れである。自分だけは不安なく玉の台に永住することのできるようにきめてしまうことは不可能な人生であるなどと薫は....
四十年前」より 著者:内田魯庵
風な建造物であるが、当時は鹿鳴館といえば倫敦巴黎の燦爛たる新文明の栄華を複現した玉の台であって、鹿鳴館の名は西欧文化の象徴として歌われたもんだ。 当時の欧化熱....