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玉の姿
「玉の姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉の姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
へと急ぐのであります。 三 それから、いくらもたたない後、お
玉の姿を古市の町の通りで見かけることができました。 姿は前と同じですけれど、今....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
横に公園へ上る坂は、見透しになっていたから、涼傘のままスッと鳥居から抜けると、紫
玉の姿は色のまま鳥居の柱に映って通る。……そこに屋根囲した、大なる石の御手洗があ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
にお君に似ているか、いないかは問題です。 可憐なる米友は、その晩一晩中、このお
玉の姿に憧《あこが》れてしまいました。給仕に来たのもこの女、床を延べに来たのもこ....
「雁」より 著者:森鴎外
識して体を磨くようになっているきのうきょうに比べて見れば、爺いさんの記憶にあるお
玉の姿は、まだ璞のままであった。親が子を見ても、老人が若いものを見ても、美しいも....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
る。 張教仁の驚きは形容することが出来なかった。しばらくは往来に立ったまま、紅
玉の姿を見送っていたが、やがて一声叫ぶと一緒に、彼女の後を追っかけた。その走って....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ん」
南玉の声が、障子の内でした。
「師匠がいる――師匠」
障子が開いて、南
玉の姿が現れると同時に、深雪は、小太郎と、義観の、眼を見た。深雪は、膝のところま....