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「玉串〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉串の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
してあった。又その四隅には白木の三宝《さんぼう》を据えて、三宝の上にはもろもろの玉串《たまぐし》が供えられてあった。壇にのぼる者は五人で、白、黒、青、黄、赤の五....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のか、青竹にはさんだ祈願用の小さな畳紙《たとうがみ》です。のみならず、その小さな玉串《たまぐし》の表には、達者な筆で鬼子母神と書かれてあるのでした。 「はあてね....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
江に達し、藤堂隊を迎えその右翼を撃破した。然るに井伊直孝優勢なる銃隊を以て、敵を玉串川の左岸に圧迫し、木村の軍は裏崩れをし重成戦死す。 「安藤謹んで曰く、今日|....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
行われた。 斎主は二川家の相続者たる重武だった。 重武は真白な喪服をつけて、玉串を捧げて多数の会葬者の見守る中を、しず/\と祭壇に近づいた。 と、突然、会....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
代表古賀得四郎氏、縁故者牟田口利彦氏、常任理事佐藤文次郎氏、来賓総代武谷軍医監の玉串|奉奠ありて、古賀発起人総代の挨拶、佐藤理事の工事報告、武谷軍医監の祝辞あり....
日輪」より 著者:横光利一
枝と鹿の肩骨とが積み上げられて燃え上った。咒禁師はその立ち籠めた煙の中で、片手に玉串を上げ、片手に抜き放った剣を持って舞を舞った。そうして、彼は薫炉の上で波紋を....
悲しめる心」より 著者:宮本百合子
新らしい供物に□□台を飾って只安らけく神々の群に交り給えと祈りをつづける。 御玉串を供えて、白絹に被われる小さい可愛らしい棺の前にぬかずいた時今までの涙はもう....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
り気味の欄干の側には楓の樹が燃えるように夕日に映えていた。白い装束をつけた神主が玉串をささげて祝詞をささげたが、冒頭に、 秋山にもみぢ葉燃ゆる神無月、大神のみ前....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
師匠さま、そっちへ曲がっては道がちがいますよ」 「いいえ」 お通は承知らしく、玉串御門のほうへ廻って、遥かな内宮正殿のほうへ向い、かしわ手を鳴らして、しばらく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
滅、王政一統、ふたつながら大願の成った報告がおこなわれ、天皇神拝の御儀に次いで、玉串がささげられる。 二十二日。 山上護国寺にて大供養。 夜、一山をおねぎ....