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玉代
「玉代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉代の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
ので、私は思わず微笑しながら近付いて名前をきいたら右側のは「美千代」、左側のは「
玉代」といった。「うちは?」ときいたら美千代が向うの角を指した。その手に名刺を渡....
「縮図」より 著者:徳田秋声
れて方々遠出をつけてもらっていたが、分けの芸者なので、丸抱えほど縛られてもいず、
玉代にいくらか融通を利かすことも、三度に一度はしていた。長岡とか修善寺などはもち....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
突返されると、艫の処に行火を跨いで、どぶろくを飲んでいた、私を送りの若い衆がな、
玉代だけ損をしやはれ、此方衆の見る前で、この女を、海士にして慰もうと、月の良い晩....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た、折助といふは、柳原河岸その他に於て、これらの連中が夜鷹の類を買ひて楽しむ時、
玉代として銭の緡《さし》を半分に折りて差出すを習ひとするが故に、折助とは申すなり....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
って、チリ紙などの日用品を差入れることにした。一念通じて、彼女が先ず一万五千円の
玉代をもらいうけ、かくて、彼の所持金は九万八千円になったが、それ以下には減ってい....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
はな》ッたらしが、あたしと遊ぼうなんてそもそもふざけたはなし。……これは今までの
玉代《ぎょくだい》にとっておく。……一昨日《おととい》おいでと蹴り出され、あげく....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
物《めしもの》を畳《たた》んだ時|袂《たもと》から落ちましたが料理代の外に芸者の
玉代《ぎょくだい》と祝儀立替二円と書いてあります。貴郎はちょいと酒の対手《あいて....