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玉兎
「玉兎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉兎の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
駄菓子の箱があります、中にはお市《いち》、微塵棒《みじんぼう》、達磨《だるま》に
玉兎《たまうさぎ》に狸の糞《くそ》などという汚《きた》ない菓子に塩煎餅があります....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
ょうど十六夜《いざよい》あたりでしたろうか。太平洋上の月の壮大《そうだい》さは、
玉兎《ぎょくと》、銀波に映じ、といった古風な形容がぴったりする程《ほど》です。満....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
父は目下奇術師で、朝野の紳士を散々飜弄した揚句、行衛を晦ましている毒婦、雲月斎|
玉兎女史とくっ付き合って、目下、銀座のどこかで素晴らしい人肉売買をやっている事を....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
はございませんかね、この真昼間。」 「そこが縁起じゃ、禁厭とも言うのじゃよ、金烏
玉兎と聞くは――この赫々とした日輪の中には三脚の鴉が棲むと言うげな、日中の道を照....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
妓を聘ぶので、あなた方なんなら御一緒に入らしって月見を成すっては如何です、向山の
玉兎庵てえので、御迷惑でございますか」 女「何ういたしまして、迷惑ではございませ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て山上の平原に出ますと広い芝原に大変|霜が降って居るです。
空を仰げば、銀色の
玉兎が雲間に隠顕して居る光景は爛漫たる白花を下界に散ずるの趣あり、足音はそくそく....