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玉座
「玉座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
に」 「ちびねこ、さんねこ、かわいの子、 そこでおまえはなにしたの」 「そうそ、
玉座のおいすもと、 ねずみをちょろまかつかまえた」 雨もよう いぬとねことがお....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
の附近の高台地から白峰の三山が、天外に碧い空を抜いて、劃然《かっきり》と、白銀の
玉座を高く据えたのを見て、その冴え冴えと振り翳《かざ》す白無垢衣《しろむくえ》の....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
もまた貴族の前に出ると、急に地べたに横になる。 ダホメーの酋長の家では、臣下は
玉座の二十歩以内に近よることを禁ぜられて、ダクロと称する老婆によって、酋長へのい....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ている。しかし実際では決してそうは行かない。芸術の神聖を信じ、芸術が実生活の上に
玉座を占むべきものであるのを疑わない君も、その事がらが君自身に関係して来ると、思....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
はいつもソロモンには名状の出来ぬ苦痛だった。彼は純金の獅子を立てた、大きい象牙の
玉座の上に度々太い息を洩らした。その息は又何かの拍子に一篇の抒情詩に変ることもあ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
アマートに従うものどもは恐れて逃げようとしたが捕らえられ枷をかけられてエアの神の
玉座の前に引き出された。そこでマルドゥクは渾沌として乱れたティアマートの五体の変....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
はどこに? 56 天に聳えて宮殿は立っていた。 ああ、そのむかし帝王が出御の
玉座、 名残りの円蓋で数珠かけ鳩が、 何処、何処とばかり啼いていた。 無常....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
て来た。皇帝の座は真っ逆さまになったと思う間もなく崩れ落ちて、アウガスタスの姿は
玉座と共に消え失せた。――音もなくローマは破壊されて、その跡には新しい都が建設さ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、又罪悪に対して、代理者の犠牲を要求することもない。况んやこの全能の神が、天界の
玉座に鎮まりて、選ばれたる者どもの恭敬に浸ることを歓び、失われたる者どもの、苦悩....
「小公女」より 著者:菊池寛
しました。が、それも奇抜なものではありませんでした。 「あああ、じゃア、あなたが
玉座に上る時には、私達のこともお忘れにならないでね。」 「忘れるものですか。」 ....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
まと女王さまの出てくる、なかなかおもしろい喜劇でした。ふたりの陛下は、びろうどの
玉座に腰をかけて、どうしてなかなかの衣裳もちでしたから、金のかんむりをかぶって、....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
す。まあそんなわけで、たいそうりこうなかたなのです。さて、このあいだ、王女さまは
玉座におすわりになりました。
玉座というものは、せけんでいうほどたのしいものではあ....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
ったと思われるところが、洋館に造り変えられ、そこには、まだ宮様用の、紋章づきの、
玉座のような椅子があった。クッションのない板のように堅い椅子で、宮様はこれにかけ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
し、である。十二日節の前夜、白宮殿ではお芝居と舞踏会があった。美しく飾られた高い
玉座から、女王はお祭りを眺めおろしながら、お側に控えたエセックスをときどき顧みて....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ストフェレスは椅子の上にて伸をし、払子を揮ひつゝ語り続く。)
ここの所一寸王が
玉座に著いたと云う形だ。
君主の杖も持っている。頭に冠がないばかりだ。
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