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玉散る
「玉散る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉散るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
すわッ。抜けッ、抜けッ、抜いて参れッ」 裂帛《れっぱく》の美声を放って、さッと
玉散る刄《やいば》を抜いて放つと、双頬《そうきょう》にほのぼのとした紅色を見せな....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
参るぞ」 物静かに呟きながら、大きく腰がひねられたかと見えた途端!――きらり、
玉散る銀蛇が、星月宵にしゅッと閃めいたと見えるや、実にぞっと胸のすく程な早技でし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
きたろうとした陽吉の足もとめがけて、まずきらりとそれなる抜き身をさしつけました。
玉散るやいばがおのが足もとに飛んできたんですから、いかで陽吉のいたたまるべき、つ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ばきに接しられそうな形勢となりましたが、剣もまたその心をくんでか、細身二尺三寸の
玉散る刃《やいば》は、ほのめく短檠《たんけい》の下に明皎々《めいこうこう》と銀蛇....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
聞きました、松風の声ばかり。 その山寺の森をくぐって、里に落ちます清水の、麓に
玉散る石を噛んで、この歯音せよ、この舌歌へ、と念じても、戦くばかりで声が出ない。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ひるだからきなくさい鉄の香がいたずらに流れて、あうんの声、飛び違える土けむり、
玉散る汗、地に滑る血しお……それらが混じて一大殺剣の気が、一刻あまりも山腹にもつ....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
「一緒に草葉の蛍を見ましょう。」 「是非どうぞ。」 「そこまでは脱がせません、
玉散る刃を抜く時に。」 が、例の牛蒡丸の洋杖で、そいつを捻くった処は、いよいよ....