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玉杯
「玉杯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉杯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
まあよそう、悲しみ疲れたるハートに希望を持ち来すは、ただ微醺《びくん》をもたらす
玉杯なれ、ってね。わかるかい」 「わからない」 「この野郎。キスしてやるぞ」 「....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
れる、安場は平気である。かれは高い堤に立って胸一ぱいにはって高らかに歌う。 ああ
玉杯に花うけて、緑酒に月の影やどし、 治安の夢にふけりたる、栄華の巷低く見て、 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
懸けて江隈に落ち) 欲呼漁艇分幽韻(漁艇を呼ばんと欲して幽韻を分つ) 好就金波洗
玉杯(好し金波に就いて
玉杯を洗はん) 田山白雲は、それを見て、この閨秀詩人は....
「三国志」より 著者:吉川英治
轅門の前でゆらりと駒をおり、宝石をちりばめた剣を佩いて悠々と席へついた。 美酒
玉杯、数巡して、 「今日の宴に列せられた諸公にむかって、予は一言提議したい」 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
王允は、一家を挙げて、彼のためにもてなした。 善美の饗膳を前に、呂布は、手に
玉杯をあげながら主人へ云った。 「自分は、董太師に仕える一将にすぎない。あなたは....
「三国志」より 著者:吉川英治
月、まさに観月の好季、清風に駕を乗せて一夜、城楼の仰月台までおいで願いたい。美姫
玉杯をつらねて臨座をお待ちすると云いやった。 同日、陳登は家に帰ると、すぐ父の....