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玉無し
「玉無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
閉まらねえかな」と、男は云った。 「ぐずぐずしていて……。心中でもされた日にゃあ
玉無しだあね」と、女は小声でおどすように云った。 それから先きは聴き取れなかっ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
番をしていてくれ」と、半七は云った。「あいつも亦ばっさりやられてしまった日にゃあ
玉無しだ」 幸次郎を出してやった後、半七は又しばらく考えていた。武家屋敷に係り....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が、もう一つには折角ここまで追いつめて来た大事の捕り物を、横合から不意に出て来て
玉無しにされてしまったという業腹がまじって、半七は飽くまでも意地悪くこの武士を窘....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
若い者の与七を店口へよび出して訊いた。 「どうも飛んだ事が出来たね。名物のお駒を
玉無しにしてしまったというじゃあねえか」 「まったく驚きました」と、与七も凋れ返....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
この引き摺り阿魔め。亭主の留守に近所隣りへ鉄棒を曳いてあるいていて、大事の子供を
玉無しにしてしまやあがった。さあ、生かして返せ」 由五郎はふだんから人並はずれ....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
さんの雷嫌いは格別だ。」と、三浦老人も笑った。「なにしろ、それがために侍ひとりを
玉無しにしたんだからね。」 「あゝ、もうその話は止しましょうよ。」と、女は顔をし....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
とあのモヨ子とを、この病室から解放してやろう。そうしてコンナ書類を残らず焼棄て、
玉無しにしてくれよう。
……吾輩は断言しておく……。
……あの六号室の少女モ....
「虎」より 著者:岡本綺堂
のと差換えるあいだ、ひとまず木戸をしめることになった。十五両の代物を三日や四日で
玉無しにしたばかりか、その大きい鯨の死骸を始末するにも又相当の金を使って、いわゆ....