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玉璽
「玉璽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉璽の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安重根」より 著者:谷譲次
条の協約というものが締結されましたが、これも先の五カ条と同様、韓国皇帝陛下が親ら
玉璽を※せられたのではなく、また韓国の総理大臣が同意したものでもない。じつに伊藤....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、共に相擁したまま、しばらくは嗚咽にむせんでいた。 そして太后はすぐ、 「
玉璽を――」 と、帝のお手にそれを戻そうとして求めたが、いつのまにか紛失してい....
「三国志」より 著者:吉川英治
物だ」 「ああもったいない……」と程普は自分の掌に礼拝して、 「――これは伝国の
玉璽です。まぎれもなく、朝廷の
玉璽でございます」 「えっ、
玉璽だと」 「ごらんな....
「三国志」より 著者:吉川英治
ので、李楽のいうままに、何事もうなずいておられた。けれど、官職を下賜されるには、
玉璽がなければならない。筆墨や料紙はなんとか備えてあるが
玉璽は今、お手許にない。....
「三国志」より 著者:吉川英治
は自ら帝位を冒していましたが、自製皇帝の位も持ちきれなくなり、兄袁紹へ例の伝国の
玉璽を贈って、兄に皇帝の名を取らせ、自分は実利をせしめんものと、合体運動を起して....
「三国志」より 著者:吉川英治
していた。 すると、ついこの頃のこと。 漢中の一百姓が、自分の畑から、黄金の
玉璽を掘り出し、びっくりして庁へ届けてきた。 張魯の群臣は、みな口をそろえて、....
「三国志」より 著者:吉川英治
こにいるかっ。符宝郎、符宝郎っ」と、大声で探し求めていた。 符宝郎とは、帝室の
玉璽や宝器を守護する役名である。ひとりの人品の良い老朝臣が、怖るる色もなく二人の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
をいからせていた側近の輩からして、足も地につかず、顔色もない。はやくも、内侍所や
玉璽を移して、ふたたび、主上を叡山へ渡御しまいらすことであたまも智恵もいっぱいだ....