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玉簪
「玉簪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉簪の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
細《しさい》は語らずただ思い入ってそう言うたが、実は以前から様子でも知れる、金釵
玉簪《きんさぎょくさん》をかざし、蝶衣《ちょうい》を纏《まと》うて、珠履《しゅり....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
指に重そうな、一本の舞扇。 晃然とあるのを押頂くよう、前髪を掛けて、扇をその、
玉簪のごとく額に当てたを、そのまま折目高にきりきりと、月の出汐の波の影、静に照々....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
も連って、雲の中から奔下している。黒味を帯びた壮大な岩壁の襞には躑躅らしい灌木や
玉簪花などが所々に散生して、花咲く初夏の美しさを思わせる。 何処にも沢へ下りら....