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「玉簾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉簾の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ってその御一行を迎えるというは理由のないことでもない。従来、主上と申し奉るは深い玉簾の内にこもらせられ、人間にかわらせたもうようにわずかに限りある公卿たちのほか....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
を海に近い武蔵の東京に遷し、新しい都を建てられた当初の御志に変わりなく、従来深い玉簾の内にのみこもらせられた旧習をも打ち破られ、帝自らかく国々に御幸したまい、簡....
日輪」より 著者:横光利一
脱けると、宮殿の母屋の中へ這入っていった。そうして、広間の裏へ廻って尾花で編んだ玉簾の隙間から中を覗いた。 広間の中では、君長は二人の宿禰と、数人の童男と使部....
自由人」より 著者:豊島与志雄
口から噴出し突き上げてくる白熱の溶液が、火口壁を越えるほどの高さで散って、美しい玉簾を宙に懸ける、それに見入っていると、妖しい戦慄が伝わってくる。轟々たる地鳴り....