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玉網
「玉網〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉網の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
が出来た、と互いによろこび首肯き合っているところへ、賤しい身なりの小男が、小桶に
玉網を持ち添えてちょこちょこと店へやって来て、金魚屋の番頭にやたらにお辞儀をして....
「幼年時代」より 著者:堀辰雄
いるうちに、ふと私の思いついたものは、こないだ買って貰《もら》ったばかりの新しい
玉網だった。そんな小さな魚や昆虫がそういう得体の知れないような黝い水の上をも、ま....
「夏」より 著者:寺田寅彦
から戸口に匍いだしてくる。それを待構えた残忍な悪太郎は、蚊帳の切れで作った小さな
玉網でたちまちこれを俘虜にする。そうして朝の光の溢るる露の草原を蹴散らして凱歌を....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
む如く、 『幾ら大きいか知れないよ。船でも引き寄せるようだ』と答えれば、船頭已に
玉網を手にして起ち、『急いではいけません、十分で弱りきるまで痿やして。』と言いつ....