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玉菊
「玉菊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉菊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
い灯を近く見たのは、あとにもさきにもその一度で、仲《なか》の町《ちょう》の桜も、
玉菊《たまぎく》の燈籠も、まったく別の世界のうわさのように聞き流していた。 「あ....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
かい」 「へん、時々はこっちから儲けさして差上げる事もあるんだ。まあーっ、高尾か
玉菊か、照手《てるて》の姫か弁天か」 「トテシャン」 「洒落ちゃいけねえ、大した....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
あたりまでも流れを溯って、月に夜を更かし、帰るさは山谷堀から清元の北洲に誘られた
玉菊灯籠の見物に赴くなど、それぞれの趣向に凝ったものだが、今は大川の涼みにも屋形....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、きまりの悪いこと。……親類に連れられて、浅草から燈籠を見に行っただけなんです、
玉菊の、あの燈籠のいわれは可哀ですわね。」 「その燈籠は美しく可哀だし、あの落武....
「細木香以」より 著者:森鴎外
この年の秋猿若町市村座で、河竹新七作|網摸様燈籠菊桐が興行せられた。享保中の遊女
玉菊の事に網打七五郎の事を併せて作ったものである。香以は河原崎権十郎、市川小団次....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
一節はわたくしの所感を証明するに足りるであろう。 春は桜の賑ひよりかけて、なき
玉菊《たまぎく》が燈籠の頃、つづいて秋の新仁和賀《しんにわか》には十分間に車の飛....