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玉音
「玉音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
玉音の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
平凡を忌《い》む浪漫趣味《ロマンチック》の青年であった。かつて東京の朝日新聞に児
玉音松《こだまおとまつ》とかいう人の冒険談が連載された時、彼はまるで丁年《ていね....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
神の御前に進み寄りました。ホリシス神はこれを掌の上に招き載せて一同に見せながら、
玉音朗かに宣言をされました。 「鼻は人間の神である。人界の動静両表現界を主宰させ....
「法華僧の怪異」より 著者:田中貢太郎
になって女が移って来たので、住持が最初|鋏を入れ後は名音の手で剃髪した。其の女は
玉音という法名が与えられた。名音は何彼と新入の
玉音のために世話をしてやった。
玉音....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
に遅速なく伝達するにはラジオの放送以外にない。このほうはご勅許を得た模様ですが、
玉音の放送などというのは日本に前例のないことだから、それならそれで予告もしなくて....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
がいに、また隣組から、今日の昼のニュースを聞けと言って来た。 畏れ多い話だが、
玉音は録音の技術がわるくて、拝聴するのが困難であったが、アナウンサーのニュースを....
「三国志」より 著者:吉川英治
廂の苑に満ちみちていた。帝は、いそぎ朝臣をあつめて、御眦に血涙をにじませ、悲壮な
玉音をふるわせて一同へ宣うた。 「祖宗以来歴代の業を、朕の世にいたって廃せんとは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちも、あらまし姿を揃えていた。 「吉か凶か」 天皇は独りいわれた。 やがて、
玉音しずかに、 「たれぞ、夢占を立ててみい。その夢とは……」 と、次には一同へ....