玉顔[語句情報] » 玉顔

「玉顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

玉顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
伝奏|未奏せざる先にまづ直衣の袖をぞぬらされける。主上則ち南殿の御簾を高く捲せて玉顔殊に麗しく、諸卒を照臨ありて正行を近く召して、以前両度の戦に勝つことを得て、....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
多いことじゃ」 おじいさんは頭を大地につけてないている、千三は涙が目にたまって玉顔を拝むことができなかった。 「御輿の御後に供奉する人はあれは北畠親房じゃ」 ....
申訳」より 著者:永井荷風
テ後其ノ席ニ就カザル可カラズ。然ラザレバ徒ニ纏頭ヲ他隊ノ婢ニ投ジテ而モ終宵阿嬌ノ玉顔ヲ拝スルノ機ヲ失スト云。是ニ於テヤ酒楼ノ情況宛然妓院ニ似タルモノアリ。予復問....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
み聞えたもう。暮山の雲をながむれば、君が花釵かと心も憂く、閑窓の月にうそぶけば、玉顔われに笑み給うかと迷うも浅まし。 ――今生の妄念ついに離れずば、往生の障りと....