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王侯
「王侯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王侯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
もだ、縁の先には大きな葡萄棚《ぶどうだな》があって、来年新芽を吹きだしたら、俺は
王侯《おうこう》の気持になれそうだ。
「何しろ学校で袴《はかま》と草履《ぞうり》....
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
思わず卓を打った。 「愉快々々!」と近藤は思わず声を揚げた。 「オルムスの大会で
王侯の威武に屈しなかったルーテルの胆《きも》は喰《く》いたく思わない、彼が十九歳....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
えられた。こういう方法を知っているものは天文に通じた僧侶だけであったので、彼らは
王侯や人民に対して無上の権力を得るようになった。この信仰は実に今から数世紀前まで....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
約十五シリング)初めは一般の人の消費を許さなかった。「歓待|饗応用の王室御用品、
王侯貴族の贈答用品」として用いられた。しかしこういう不利な立場にあるにもかかわら....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
る一門親族も後に来つて媚を呈す。云々……(下略)」 要するに、彼は一朝にして、
王侯の生活に達したのであった。で成金の常として幾人もの妾を蓄えたが、笹千代という....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
それにただ命をつなぐ糧さえあれば、 君とともにたとえ荒屋に住まおうとも、 心は
王侯の栄華にまさるたのしさ! 99 おれは有と無の現象を知った。 またかぎり....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
多少人間らしくしているのは、支那人かあるいはインド人だ。そして、フランス人はみな
王侯のような態度でいる。 西貢で、マダムNと一緒に田舎へ行って、路ばたのある小....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
そなた二人は、虹とだに雲の上にかける思いと――いう、恋歌を御存じか。そのとおり、
王侯の妃さえも、犯したいと思うのが性情なのじゃ。そのゆえ、遊女には上※風の粧いを....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
説明を聞きたいものじゃ」 「これという意味もありませんが、こういう庭園を持つ者は
王侯以外にはございません。こういう庭園を持つという意味は
王侯になることでございま....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
かわっていることである。 いかに、この二人の弁舌がすぐれていて、いかに、各国の
王侯がそれに幻惑されたか。 ところで、この二人の説の根本をなすものは、孔子や孟....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
に適えるや否やを聖徳太子様にお問い遊ばされたところ聖徳太子様には「これは天子の諸
王侯に賜わる書の形式ではありまするが「皇」字を用いれば礼無しとも申されませぬ」と....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
口をひらくや熱弁奔流の如くにほとばしり聞く者をして涙を流させ切歯扼腕させた。上は
王侯から下は一般市民をまで感激させたのである。 この噂を耳にした時ウルバン二世....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ンドから、フランスから、オランダから、イタリアから、スペインから、ボヘミヤから、
王侯たちがなんといった、軍隊がどう動いた、それからまた、国際陰謀の錯綜したあらゆ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ふ 旅を行きしあとの宿守おれおれにわたくしあれや今朝はまだこぬ などは、私は自ら
王侯の身でなくてはひびかすことの出来ぬものだと思っている。万葉時代はそうしたもの....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
てテント住まいをする。真の戸籍帳外の浮浪人で、無論公民ではなく、租税をも納めねば
王侯官吏といえども一向恐れるところがなく、全く無関係でありました。つまり彼らは農....