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「王妃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王妃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
蔭《はかげ》を近くにある天文台の時計の前にも見つけることが出来、十八世紀あたりの王妃の石像の並んだルュキサンブウルの公園の内に見つけることも出来た。彼よりも先に....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
それ以上厳密に、失神するまでの経路が吟味されねばならない。結論はその一つだった。王妃ブズールが唱えば、雨となって降り下って来る――黒人の penis に、とうと....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
して咸鏡道に、順和君を江原道に遣して勤王の軍を募らしめ、王李昭、世子|光海君以下王妃|宮嬪数十人、李山海、柳成竜等百余人に護られて、遠く蒙塵する事になった。四月....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
っている。 心着けば、正面神棚の下には、我が姿、昨夜も扮した、劇中|女主人公の王妃なる、玉の鳳凰のごときが掲げてあった。 「そして、……」 声も朗かに、且つ....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ません。うわさでは、どこかとおい所の、あるとうといお寺にあずけられていて、そこで王妃たるべき人のいっさいの道を、修めておいでになるということでした。するうち、そ....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
であるということや、其柬埔寨国に恐ろしい革命が起こったということや、その結果王と王妃とが憐れにも牢獄へ投ぜられ、皇太子のカンボ・コマだけが、謀叛人の一味に捉えら....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
似ていたのであった。 イギリスの玉座には、大きな顎をした国王と不器量な顔をした王妃とがいた。フランスの玉座には、大きな顎をした国王と美しい顔をした王妃とがいた....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
した。あの不運な王、その仲間、気立てのやさしいフォークランド、傲慢なゴーリング、王妃、王子等の憶い出は、この人たちが住んでいたとおもわれるこの市のあらゆる部分に....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
は、いまの幕に、法水が不思議な台詞を口にした事であった。 その第三幕第四場――王妃ガートルードの私室だけは、ほぼ沙翁の原作と同一であり、ハムレットは母の不貞を....
地上」より 著者:島田清次郎
来た。奔放な想像は外国地理の時間に、地球全体を自分の意志で調和あらしめ、和歌子が王妃で自分が帝王であったら実にいいと熱した。歴史の時間には時代興亡のあと、勝れた....
怪談綺談」より 著者:小酒井不木
な祟りを起したという例もまた尠くない。かつてロンドンの大英博物館にエジプトのある王妃の木乃伊が陳列された。記録によると西暦紀元前千六百年にテーベスに住んだ人であ....
印象」より 著者:小酒井不木
絵を、私の復讐のために用いようと思いました。かつて、私は、ギリシアの昔、ある国の王妃が、妊娠中、おのが部屋にかけてあった黒人の肖像画を朝夕見て居たら、ついに黒い....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
大切浄瑠璃は「雪月花」という組合わせで開場したのであるが、一番目の四幕目に朝鮮の王妃と王子らが我が陣所に捕虜となっているところへ、朝鮮の勇将征東使伯寧がおなじく....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
それはこの国に始めて仏法を入れた大王ソンツァン・ガムボは、先に申した通りシナから王妃(文成公主)を迎えた位であるから、チベット国民の仏教的母親はシナから来られた....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
居、続々起る。 ○十一月、歌舞伎座にて新作「太閤軍記朝鮮巻」を上演。第四幕の朝鮮王妃王子らが捕虜となる件りは、朝鮮公使の抗議に遭い、半途よりその一幕を削りて、更....