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「王宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
《あなんそんじゃ》さえ迷わせられた。竜樹菩薩《りゅうじゅぼさつ》も在俗の時には、王宮の美人を偸《ぬす》むために、隠形《おんぎょう》の術を修せられたそうじゃ。しか....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
せているのであった。 ただ唯一の戦争の印としては、ポーランド王スタニスワフの古王宮たるヴィヌラフ宮殿の上に、一|旒《りゅう》の赤十字旗が、初夏の風に翻《ひるが....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
司官』)と同様であった。そしてこれらの高官と同様に、階級の低い役人等とは反対に、王宮の中でサンダルを履いたまま歩くことを許され、またファラオの足でなくて膝に接吻....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
から心持が悪くなって、一年あまりの後に病死した。 盤瓠 高辛氏の時代に、王宮にいる老婦人が久しく耳の疾にかかって医師の治療を受けると、医師はその耳から大....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
すが、どの人もやはりこちらを見向きもしないので、ますます奥深く進んでゆくと、その王宮では今や饗宴の最中らしく、大勢の家来らしい者が列坐している。その服装も器具も....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
――ムスカットを見ちがえるように飾ってしまったのである。 その海岸の広場にある王宮といっても、簡易な三層の漆喰建であるが、ともあれ、オーマンを統べる大元首のい....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たるヴェニスの画家)の二つの作品もクラリモンドの室に掛けてありました。そこは全く王宮とひとしき所でありました。ふたりともに、めいめいゴンドラをそなえていて、家風....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ブルック先生は、ゆたかな想像で話しました。この騎士は二十八年も旅をつづけ、ある王宮へいきますと、王さまはまだならしていない馬を、うまくしこんだ者に、ほうびを与....
野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ーザを火あぶりの刑に処する。」と、いう宣告を下しました。目のさめるようなりっぱな王宮の広間から、くらい、じめじめした穴蔵のろうやへエリーザは押し込められました。....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ねえ支倉君、『ニーベルンゲン譚詩』のこの事件における意義は、けっして後半の匈牙利王宮にはない、むしろ前半の、しかも氷島の中にあるんだ。つまり、ジーグフリードが姿....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
の船上に飛び乗りただちに船内に走入って見るに、その船内の華麗しき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財眼も眩するばかりにて、そ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うな立派なものであるという一つ話でございます。 チベット法王の宮殿 この法王宮殿の山の前を東南に抜けて広い道を七町参りますと長さ二十間幅三間程の橋があって....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いた。一再ならず、アントニオ暗殺の計画が、ブリュッセルとエスキュリアル(スペイン王宮)とで計画された。物ほしさからなんだってやりかねぬ輩がフィリップの手先となり....
西航日録」より 著者:井上円了
日間にして、その間、博物館、美術館、帝王廟、劇場等を一覧し、また公使館の紹介にて王宮を拝観せり。王宮は広壮美麗なるも、これを寺院会堂に比すれば、さまで驚くべきほ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
あり、驟雨来たる。 四日、雨。夜半の雷雨いまだやまず、ときどき雷鳴あり。公園、王宮、大学、博物館等を一覧す。市街は石造にして、往々壮大の建築あるを見る。午後六....