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「王師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王師の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ばかり詩吟をして来ます。こいつは大変だと金善の角を西へ折れて濠端《ほりばた》を薬王師道《やくおうじみち》へ出て、はんの木村から庚申山《こうしんやま》の裾《すそ》....
運命」より 著者:幸田露伴
うべし。それ燕王は叔父たりと雖も、既に爵を削られて庶人たり、庶人にして兇器を弄し王師に抗す、其罪|本より誅戮に当る。然るに是の如きの令を出征の将士に下す。これ適....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て、村民を励まし、奮ってこの割り付けに応じさせようとしていた。 それほど半蔵は王師を迎える希望に燃えていた。どれほどの忍耐を重ねたあとで、彼も馬籠の宿場に働く....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
覆《てんぷく》に際して、生徒教員もたちまち四方に散じて行くところを知らず、東征の王師、必ずしも開成校を敵としてこれを滅《ほろぼ》さんとするの意もなかりしことなら....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
し安倍・大伴・上毛野等旧家の姓を賜わりたるものはなはだ多し。東奥六郡を占有して、王師に抗せし安倍貞任の祖先のごとき、またその一なるべきか。仙北の首領清原氏、平泉....
三国志」より 著者:吉川英治
れて、郊外へさしかかったが、郊外へ出ればここにも田園の百姓老幼が、箪食壺漿して、王師の行をねぎらった。 村々の道ばた、野や田の畔にも、彼らは土に坐って、孔明の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
大宮司、薩摩守義遠などの百数十家、所領の分布からみても全国にわたっていた。まさに王師とよぶにふさわしい。 なおこのほかに。 同日から三日おくれの都立ちで、尾....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ろもち玉座の方へ向けて、 「おそれながら」 と、笏を正して、奏上していた。 「王師ニ天命アリ、宜シク外ニ防ゲ――とは古来の鉄則かとぞんじまする。――事ただなら....