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「王族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

王族の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
取り出すと共に四個に割れて了った、併し如何にも家珍の一である、是で此の家の先祖が王族から出た事が分る、爾して此の王冠のグルリに幾個となく珠玉が輝いて居て、其の真....
弟子」より 著者:中島敦
き》に忍《しの》んで来る中についにその夫に弑《しい》せられてしまう。楚《そ》では王族の一人が病臥《びょうが》中の王の頸《くび》をしめて位を奪《うば》う。呉《ご》....
光と風と夢」より 著者:中島敦
仰天させた。今迄私はススガ(閣下に当ろうか?)と呼ばれていたのだが、アフィオガは王族の称呼である。マターファの家に一泊。 今朝、朝食後、大灌奠式《ローヤル・カ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
がなくって、西貢かで降りてしまった。海防から乗った若い安南の学生に聞くと、もとの王族の一人で、今も陸軍大臣とか何とかの空職に坐っているのだそうだ。ロシアの旧将軍....
社会時評」より 著者:戸坂潤
能留学生をさえチヤホヤしたりする位の近代日本女性であって見れば、由緒の正しい黒人王族に感能を動かすことは、あまり不自然なことではあるまい。殊にエチオピア帝国は皇....
小公女」より 著者:菊池寛
人ございます。女主人などは、あの子をまるで非人扱いにしていますが、でも、あの子は王族の血でもひいてるような挙止をしています。」 「君は、だいぶ詳しく知っているよ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
がなお多くあらせられたのではあるまいか。 沖縄では、明治の前までは国王の下に、王族の女子あるいは寡婦が斎女王同様の為事をして、聞得大君(ちふいぢん)と言うた。....
盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
の宛名は、大臣に宛てたもので、細かく女文字で書いてあるし、あのほうの表書は、さる王族に宛てたもので、とても太い、しっかりした字で書いてある。ただ大きさだけが符号....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
主人から軽蔑の眼で見られる。――アラビアの砂漠では、一人の妻しか持ち得ない弱体の王族は、恐らく同様な眼で人々から見られるだろう。 ところで、上海のその料亭で陶....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ーがブールボン家を追い出したようにナッソー家を追い出したブラッセル、フランスの一王族を望みながらイギリスの一王族に与えられたベルギー、ロシアのニコラス一世の恨み....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
。 ボースは印度ベンゴールに生れた。階級の厳重な印度で彼の家は四階級の第二なる王族階級であった。彼は十六歳の時父のもとを離れ、祖国を英国の圧制より救わんとする....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
コマの祖国はその約五十年ほど前にシラギに亡ぼされているのだが、そのときコマの王様王族が日本へ亡命したというような記事は歴史に現れていない。 むしろシラギがコマ....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
通というよりも、恋愛通、ワケ知り、から起ったもので、いわゆる苦労人の元祖は貴族や王族でした。元来はそういうものです。 人間を知り、人性を知ることは元来貴族の特....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ラモン族であるが、仏教はそうでなく、昨日まで百姓をしておった者も、バラモン族も、王族も、男も女も皆入るのでありますから覚えておれといってもなかなか困難である、そ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
随分弊害のあった事もあるようです。それは自分の子供が法王になれば、自分らは法王の王族としてシナ政府からは公爵を受くることが出来るのみならず財産も沢山に得られて、....