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王昭君
「王昭君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王昭君の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お聞かせしましょうか」 「どうぞ」 と竜之助が夢を現実に振向けると、お雪が、 「
王昭君物語という本ですよ。
王昭君、御存じでしょう、支那の美人……」 と言って、そ....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
こしらえ、自分はきれいな着物を着て虞美人に扮装して帳下の舞を舞った。またある時は
王昭君に扮装して琵琶を撥いた。その戯れ笑う声が毎日のようにやかましく室の中から漏....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れて来て、悲しくなった。源氏は「胡角一声霜後夢《こかくいっせいそうごのゆめ》」と
王昭君《おうしょうくん》を歌った詩の句が口に上った。月光が明るくて、狭い家は奥の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
っしょに絵を見分けた。古い絵に属する物と現代的な物とを分類したのである。長恨歌、
王昭君などを題目にしたのはおもしろいが縁起はよろしくない。そんなのを今度は省くこ....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
りの成金《なりきん》だなぞということから、胡砂《こさ》ふく異境に嫁《とつ》いだ「
王昭君《おうしょうくん》」のそれのように伝えられ、この結婚には、拾万円の仕度金が....
「モルガンお雪」より 著者:長谷川時雨
国ホテルから迎いの馬車がくると新夫婦は同乗して去ったと、胡北《こほく》へ送らるる
王昭君《おうしょうくん》のようだとまで形容してあるが、これは幾分誇張かもしれない....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
を交際方面に当らしめた。 伊藤は牙籌一方の人物で、眼に一丁字なく、かつて応挙の
王昭君の幅を見て、「椿岳、これは八百屋お七か」と訊いたという奇抜な逸事を残したほ....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
から免れんが為に歳幣を約し、婦女を送ったというのはすなわちこれである。かの有名な
王昭君の故事の如きは、たまたまこれが犠牲となった可憐なる一つのローマンスにほかな....
「三国志」より 著者:吉川英治
一時の和親を保って臥薪嘗胆、その間に弓馬をみがいたという例もあります。また元帝が
王昭君を胡地へ送ったはなしも有名なものではありませんか。――なんで提督には、今こ....