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王朝
「王朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
感じえないまでに、その屋根と壁とをことごとく日本化し去ったのである。寺院の堂塔が
王朝時代の建築を代表するように、封建時代を表象すべき建築物を求めるとしたら天主閣....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
は日本の皇室を尊んでそれで徳川の封建政治をやめてしまって、それで今日いうところの
王朝の時代にしなければならぬという大思想を持っておった。しかしながら山陽はそれを....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ん今芸術の民本主義の時代を経過しつつ、一方にある君主らしい支配者が出現して新たな
王朝をおこすのを待っているのであろう。願わくは古人を憬慕することはいっそうせつに....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の造詣がなけりゃ問題にはしないけれども、この形と符合するものが、ナルマー・メネス
王朝あたりの金字塔前象形文字の中にある。第一、こんな窮屈な不自然きわまる形の中に....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
在り」と書いて居る。朝鮮は宜しく先導の役目を尽すべしと云うのであった。 朝鮮の
王朝では驚いて為す所を知らず、兎も角と云うので、明の政府へ日本|来寇の報知を為し....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
バ※ラーム・グールと綽名された。 55 ケイカーウス――神話時代のイランの第二
王朝であるケイアニイ朝第二世の帝王で、太祖ケイコバードの子。 〃 鈴の音――古代....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
あるには、半蔀几帳の屋内より出でて、忽ち築地、透垣の外を瞥見する心地する。華かな
王朝という織物の裏が、ちらりと見えて面白い。また「鳥の声などは聞えで、御嶽精進に....
「眉の記」より 著者:上村松園
あるゆえんである。 眉も女性の髪や帯と同様にそのひとの階級を現わすものである。
王朝時代は
王朝時代でちゃんと眉に階級をみせていた。眉のひきかた剃りかたにも、おの....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
親子の対面が行われた時、どんなに皆が歓喜したか? 説明にも及ぶまい。 間も無く
王朝は恢復された。そうして日本と柬埔寨国との通商貿易も行われるようになった。 「....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
は押っ冠せ、 「六歌仙よ、揃ったかな?」 「それじゃ親方! お前さんも……」 「
王朝時代の大泥棒、明神太郎から今日まで、二百人に及ぶ泥棒の系図、それから不思議な....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
す語に、接頭語あのついたものと感じた為に、「あこがれ」の方ばかり使った。これは、
王朝に著しく見える語で、霊魂の遊離するを言った。自然、それほどひどく物思いする場....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
天を打ち砕かれ血溜りをつくって死んでいた。 木乃伊の祟り エジプトの
王朝時代の墓を掘り出すものは必ず祟りを受けて不幸を受けたり死んだりするという言い....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
ります。ツール市からモントリシヤへかけて沢山の城や宮殿が建って居ります。殊にルイ
王朝時代の繁栄の跡として立派な宮殿や道路が出来て居ります。町の呉服屋、家具屋など....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
ぼけて小さな乾物屋が在る。其の角を二人は右に切って静かに落ち付いたヴィクトリヤ女
王朝前に建てられたという三階建ての家々が立ち並ぶ横丁を歩いて行った。二ツ目の辻の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
るさの中の橘をのみたたえているのである。 もちろん橘そのものは『万葉集』以来、
王朝の貴人になじみの深いもので、紫宸殿の御庭先にも植えられている右近橘である。題....