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王朝時代
「王朝時代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
王朝時代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
感じえないまでに、その屋根と壁とをことごとく日本化し去ったのである。寺院の堂塔が
王朝時代の建築を代表するように、封建時代を表象すべき建築物を求めるとしたら天主閣....
「新生」より 著者:島崎藤村
して、自分のことを一番多く考えていてくれたのもあの老婦人であったことを思出した。
王朝時代の昔を忘れかねていたようなあの仏蘭西の婦人が心の中心を失った結果として東....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
世ペルシア語。イランがアラビア人に征服される以前、三世紀から七世紀にかけてササン
王朝時代に用いられていた言葉で、その後上層階級には忘れ去られ、わずかに下層の国民....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
火か、その原因は判らない。 この不可思議にしてはかられざる自然の脅威に面して、
王朝時代の人はいかに恐怖したことであろう。いかに無智の輩でも地震がどうして起るか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひげこ》――摺古木《すりこぎ》――杓子《しゃくし》」
これによって考うれば、
王朝時代から行われた「内火《うちび》とまりの寿《ことぶき》」という儀式と同じよう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まりお角は、このお大尽から金を引き出している。しからばこのお大尽なるものは何者。
王朝時代からの旧家といわれた甲州有野村の長者藤原家、その当主の伊太夫。それがすな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ど、番場《ばんば》、醒《さめ》ヶ井《い》、柏原――不破の関屋は荒れ果てて、という
王朝時代の優雅な駅路の数には、今須駅なんていうのは存在を認められなかったようなも....
「眉の記」より 著者:上村松園
あるゆえんである。 眉も女性の髪や帯と同様にそのひとの階級を現わすものである。
王朝時代は
王朝時代でちゃんと眉に階級をみせていた。眉のひきかた剃りかたにも、おの....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
たちはトーストに半熟の卵を添えさせ、香気の高い紅茶を啜りながら、簡素なテューダー
王朝時代の田舎家の室をいかにも居心地よく感じて、こんな所でしばらく好きな本でも読....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
は押っ冠せ、 「六歌仙よ、揃ったかな?」 「それじゃ親方! お前さんも……」 「
王朝時代の大泥棒、明神太郎から今日まで、二百人に及ぶ泥棒の系図、それから不思議な....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
の中に子供みたいな僕が飛込んでしまった。その頃の美術学校の制服というのはちょうど
王朝時代の着物のような、上着は紺色の闕腋で、頭には折烏帽子を被り、下には水浅葱色....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
天を打ち砕かれ血溜りをつくって死んでいた。 木乃伊の祟り エジプトの
王朝時代の墓を掘り出すものは必ず祟りを受けて不幸を受けたり死んだりするという言い....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
漠々たる感じを与える。そして、屋根の破風というものがないから、掘立小屋みたいだ。
王朝時代、多年|苛斂誅求に苦しめられた風が残っているためかも知れない。 とにか....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
ります。ツール市からモントリシヤへかけて沢山の城や宮殿が建って居ります。殊にルイ
王朝時代の繁栄の跡として立派な宮殿や道路が出来て居ります。町の呉服屋、家具屋など....
「宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
牡丹の花の咲いたような
王朝時代が衰えて、武家朝時代が顕れようとしている比のことでありました。土佐の国の....